無一文から中国No.1大富豪になった女性の軌跡

子供が継ぐかどうかは自由

 夫・劉名中(りゅう めいちゅう)氏は台湾生まれのブラジル育ち。名門大学を卒業し、英語とポルトガル語に精通。2人はある貿易の場で知り合った。当時、張氏は既に事業に成功して、夫の劉氏は開業医師の傍ら鉄鋼貿易にも関わっていた。

 2人が結婚後、張氏の事業が拡大するに伴い夫も仕事を手伝うようになった。現在夫の劉名中氏は副董事長と主席執行官を兼任している。

 夫以外にも、張氏の5人の兄弟が各方面で協力。「姉が富豪ランキングにランクインするのは何も特別なことではない。彼女は製紙業界では十分に有名だから。ただ一般の人々がそのことを知るだけのことよ」と妹の張秀波(ちょう しゅうは)さんは冷静に話す。

 張茵氏には2人の子供がいるが、とても注意深く子育てをしてきたという。子供は古紙再生業に対し非常に興味を持っていて、時間があれば工場で実習などをしている。現在張氏は大学院生である上の子供を董事局に入れ、さらに多くのことを学ばせようとしている。ただ「子供が事業を受け継ぐかどうかは、子供自身に選択させる」方針だそうだ。

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