お金を持つほど不幸になるのはなぜか【2】(本田健氏)

夫婦のお金の価値観は対極

 「極貧の身から大金持ちになった人がテレビに出て、大豪邸に住んでいるのに石けんを小さくなるまで使っているのを見て、わたしは感動していました。ところが妻は『ケチ』などといい、お互いの価値感の違いに驚きました」

 夫婦というペアは近い価値観のようでいて、実はお金に対する価値観は不思議と対極にあるのだという。知らずのうちにそれぞれの実家の価値観が長年にわたってしみついているために、どうしても事あるごとに衝突が起きてしまうのだという。

 たとえば、本田さんは1個のTバッグ(紅茶)を2、3回使いまわすが、妻は人にプレゼントを贈ったりする。たしかに、本田家もお互いが正反対にいるように見える。だが、本田さんは今では、お互いの違いに腹を立てることはないのだという。

 「まず、自分が正しいと思わないということです。相手を尊重することが大切なのです」と本田さん。どんなに仲のいい夫婦でもお金に関しては譲らない場合も多く、よく離婚の原因となっているのは、そのためだろうか。

 では、最後に子供の場合を見てみる。

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