付き合いがあるからやめられない?
そもそもは、大型公募増資で発表直前に株価が急落し、海外投資家からはインサイダーによる空売りとの指摘があったため、インサイダー規制が主な目的だったはずだが、個人投資家による従来のPO投資まで規制されてしまう案が盛り込まれた。
昨年はFXで2億円以上の利益を出し、PO投資だけでも2160万円の利益を出した投資家Happyさんは次のように話した。ちなみに東京電力のPOだけで570万円利益を出しているツワモノだ。
「今は2~3%の利益が確実に出ていますが、そうなると利益は減るかもしれません。実際にやってみないとわかりませんが、利益は1%くらいになるかも。ただ、確実に勝てるというのならば、1%程度の利益でもやるかもしれません」
ちなみにHappyさんは、勝率はPO投資に限っては95%ほどの高勝率なのだとか。仮に規制されても「(現物買いと空売りの)両建てが禁止となるだけで、空売りが禁止ではありませんし、やり方は何かあるでしょう。ただ、価格決定日の利益の幅は小さくなるかもしれませんね」と話す。
さらに「証券会社との付き合いもありますし、POを辞めると、IPOにも影響が出てくると思いますし、その意味でもPO投資は続けるとは思います」という、証券会社との付き合いを気にしていた。
色々な事情もあり、PO投資を続ける投資家も多いのではないだろうか。では、他の意見も聞いてみることにしよう。