任天堂社長が語る、DSで携帯電話に挑む(後編)

最大の疑問、DSは携帯電話になるのか?

 DS対携帯電話。ならば、DSがいっそのこと携帯電話になってしまった方が早いのではないのか? そういった疑問をみんなが持つだろう。これに任天堂の経営陣はどう答えるのだろうか。

 (宮本専務)アーキテクチャという言葉があります。しかし、携帯電話というのはアーキテクチャではありません。携帯電話という色んな物の総称です。DSというのは世界で1つのフォーマットで、単一の商品です。

 サービスをする人が、いかにデータを簡単に作れるか。よりたくさんの人にサービスができるか、は非常に大事なポイントです。DS用にサービスを作る人は1つのプログラムを作るだけでいいですが、携帯電話用にサービスを作る人は何十のプログラムを作らないといけない。この点が我々のハードウェアが世の中で一番アドバンテージがあることだと思っています。

 (岩田社長)DSが携帯電話になる可能性という意味では、DSは娯楽のために作りましたから、娯楽のためのプロダクトが「毎月お金を払う」という構造になると、「今のお客さんの何割がそれを受け入れてくれるのか」という課題があります。このことを聞かれると私はいつも、お客さんが毎月お金を払わなくてもいいビジネスモデルが発明できたら電話と一体化したいと言っています。


エバ・パドバーグさん

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