究極の節税法「パーマネントトラベラー」(2)

偽装はやるだけムダ

 昨年、所得税のかからない国に移住したと装ったIT関連会社の元役員の話があった。新聞報道などによると、IT関連会社社長の木下陽代志元社長は保有株を売却し2億1000万円の売却益を得たが申告せずに、自身は所得税のないバヌアツ共和国に移住したとする虚偽の転出届けを提出していたという。本などで勉強して知識を得たというが、その程度では隠し通すことはできなかった。

 木下氏は、移転届を出した後も、東京都内で家族とともに生活。家族にはバヌアツに移住したと答えるように指示していたという。もちろん、これは法律の解釈以前の問題で論外だ。PTとして真面目に生活を送っている人には、不愉快だろう。

 PTを実践するにあたっては「非居住者」になりきらねばならない。どこかにやましいことや疑問があれば、それは要注意だということだろう。今回の話をしっかりと踏まえた上で、次回は快適なPTライフを送るための最新情報をお伝えしたい。(つづく)

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