究極の節税法「パーマネントトラベラー」(4)

PTを止めるのも自由

 もちろん、6つ目のフラッグが日本でもまったく構わない。ただし、あなたがPTとして世界を飛び回った自身の経験から、より最適な場所が見つかるかもしれない。なにしろ自身のお金なのだから、焦らず納得いくまで考えて結論を出せばよいだろう。

 木村氏は「私は前述の通り、発展途上国の研究をしていたこともあり数多くの途上国を訪れ現場を見てきました。そこで感じたのが日本からの援助を切望する国が多いことでした。そこで、PTとしてただ自分中心の金の亡者になるのではなく、うまく節税したものを発展途上国に還元することもしなければならないと思ったのです。それで、私自身の独自の理論として5+1のフラッグ理論(Five plus One Flags Theory)としたわけです。無駄な天下り法人や道路や橋、ダム建設に使われるのならば、その分節税をして、発展途上国の食料や医療分野に寄付すればいいと思ったのです」と続けて説明した。

 PTをシリーズで展開してきたが、節税メリットなど良いこともあれば、一方で悪いこともある。また、法律面でも意外と窮屈な点もあるかもしれない。ただし、PTの良さは、どこかの国の居住者にならずに自由に世界を股にかける旅行者であり続けること。もちろん、一度やってみて自分に合わなければ、やめてまた日本に帰ればいい。それがPTなのだから。(終わり)

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