2010年3月期から義務化された、上場企業で1億円超の役員報酬の開示。該当者は総勢で約300人以上はいると見られるが、有価証券報告書のデータを基に「YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)」がランキングを作成した。
今年もゴーン、ストリンガー
1位は日産自動車のカルロス・ゴーン氏で9億8200万円、2位はソニーのハワード・ストリンガー氏で8億6300万円となり、前年同様に外国人経営者2人で決定。日本人トップは3位の大東建託前会長の多田勝美氏で8億2300万円となった。
米経済誌フォーブスによると、総資産は29億ドルで長者番付は日本で9位、世界では393位に入っている。
今回の役員報酬ランキングでは、“退職金長者”が上位10人のうち多田氏をはじめ高額の退職慰労金を受けた役員が4人入っている。そのあたりの是非も含めて見ていきたい。
◆上場企業役員報酬ランキング2011(名前、役職、報酬額)=敬称略
1 カルロス・ゴーン 日産自動車CEO 9億8200万円
2 ハワード・ストリンガー ソニーCEO 8億6300万円
3 多田勝美 大東建託前会長 8億2300万円
4 高田重一郎 タカタ前会長 6億9500万円
5 榊原秀雄 エース交易相談役 6億1800万円
6 里見治 セガサミーHD会長 6億1500万円
7 三津原博 日本調剤社長 5億7200万円
8 フィッシャー 資生堂専務 4億4300万円
9 木下守 ジーセブン会長 4億4200万円
10 松浦勝人 エイベックス社長 4億800万円
(11位以下は3ページに掲載)