フェリスから慶應大学に合格した家庭の食卓 頭のよい子が育つ食卓【7】

阿部麻美さん(仮名) フェリス女学院中・高卒 慶應義塾大学環境情報部 4人家族(父:会社員 母:主婦)

料理に興味を持たせて好き嫌いをなくす


 阿部家では、夕食はお父さんが仕事から帰ってくる午後8時ごろに、家族揃って食べるのが習慣です。家族が全員料理好きの阿部家では、食卓の話題も当然、料理のことが中心となっています。

 「今日は生きのいいさばが売っていたので、さばの味噌煮にしたのよ。新鮮だったから塩焼きでもいいかなと思ったんだけど、おととい買ったおいしそうな生姜がたくさんあったから、生姜も使おうと思って味噌煮にしたの」

 このように食事の会話は、母のその日の料理についての“解説”から始まります。安くて、おいしい料理を作るためには、旬の素材を使うのが一番と考えている母は、季節ごとの食材を子どもにも知って欲しいと思っていました。そのため、材料などを説明して、できるだけ子どもたちが料理に関心を持つように仕向けたのです。

 それが成功して、阿部家は全員、料理が大好きになりました。

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