東大理科3類 受験必勝法 ~OBが語る東大医学部への道標~

英語で高得点を目指す

 東大医学部(理科3類)に合格するには、二次試験で440点満点中たいてい300点弱取る事が必要となる。理科1、2類が230点程度で良い事を考えるとかなりの開きがある事が分かる。このような高得点を如何にして安定的に叩き出すかが勝負の分かれ目となる。

 以下、科目別に対策を紹介していきたい。

 まずは英語。英語は努力により安定的に高得点が取り易い分野だと思われる。少なくとも上述のルート3に属する学生群はたいてい英語で90~100点以上の高得点を取っている。

 440点中120点を占める英語で安定的に高得点が取れると他の科目の学力が東大理科1類合格者平均程度でも医学部合格が見えてくるようになる。東大の英語の試験はリスニング、簡単な小説などの長文読解、英作など実用的な能力を問う問題が多くその後の人生にも役に立ちやすいのもモチベーションの維持に役立ちそうだ。

 具体的な勉強法としては兎に角英語を好きになる事、良く触れる事が大事と合格者はいう。自分の興味ある分野の英語雑誌を読む、iPodなどでリスニングをするなどストレスにならない形で英語に触れ続ける事ができるか。好きこそものの上手なれである。

 帰国子女組のルートを目指し中高生の内に思い切って海外留学するのも一つの手である。東大医学部受験に限らず、若い内に世界を体感する事はその後の人生に活きてくるであろう。

 次に物理・化学・(生物)。こちらも英語同様努力次第で安定した高得点が取りやすい分野となる。数学と比較して基本公式の数が少ないため、ある程度出題パターンが決まってくる。良質の教材を探して基本となる考え方(本質)をおさえたら後は反復練習をするだけである。具体的には、東進ハイスクールの苑田尚之氏の講義などは基本公式から東大レベルの問題を解説していく本質をおさえた授業で学生から根強い人気を誇る。こういった授業などで本質を押えたうえであとは問題集で反復演習を行おう。なお、生物は物理・化学と比較して高得点が取りにくい教科だと思われるので、受験に関しては生物選択はあまりお勧めではない。

 数学は物理・化学と比較しても出題パターンが豊富であり、なかなか安定して高得点を取るのは難しい分野ではある。日々色々な問題に触れる事で解法の引き出しを整理&潤沢にしておこう。

◆本ページのTake Home Message
 1 出題パターンが一定で得点しやすい英語、物理、化学を重点学習しよう。
 2 数学は出題パターンが複雑。様々な問題にチャレンジして腕試しをしよう。

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