東大理科3類 受験必勝法 ~OBが語る東大医学部への道標~

幼少期からの環境が一番大事!?

 今まで東大医学部合格への道筋、勉強法を紹介してきたが、家族、特に両親の支えなくしては 受験戦争に勝ち残れないであろう事も明記しておきたい。オリンピック選手がメダルを手にした時、涙ながらに異口同音に、家族、コーチ、友人、みんなのサポートなしでは ここまで来れませんでした」という。

 この言葉の重みは、受験においても全く同じである。良いコーチなくして良い選手は育たない。オリンピックなどのスポーツが時に残酷なように、受験戦争も子供を精神的に追い詰めて、傷付ける事があるのは様々なニュースからも推測可能であろう。

 勉強本来の楽しさが分からず途中で諦めてしまう子や、親や学校の先生の期待に答えようと真面目に頑張るが故に周りが気づかない内にプレッシャーにつぶされてしまいそうになる子、色んな子がいる。

 そういった時に精神的に子供達を支え、勉強へのモチベーションを維持するのが両親の大切な役割となる。自分はテレビを見ながら 「勉強しなさい」「良い大学に行かないと良い職業に就けないよ!」などと説教するだけでは良きコーチとしての両親の役割を十分に果たしているとはとても言えない。

 このような発言は親の都合で子供を振り回しているように聞こえてしまい反感を買う事すらあるので注意が必要である。では、どのようにすれば子供は勉強をするのか。

 昔から、子は親の背を見て育つと言う。子に勉強をさせたければ、自分自身が楽しそうに勉強するのが一番である。現に 「父親が毎晩英語のラジオを聞いているのをみて、自然と英語を聞くようになった」などというケースも少なくない。

 もちろん、これ以外にも子供の向上心を引き出すテクニックは色々あると思う。あまたある「コーチング」に関する書籍をいくつか読んでみるのも参考になるかも知れない。最後に 多くの犠牲を払いながら、幼少期を受験戦争に費やしてきたことを東大医学部生はどのように考えているのであろうか。

 ある東大理3OBは「受験勉強が全てだとは思わない。色んな人生があってしかるべきだと思う。 ただし 子供の頃に一生懸命勉強した報酬は大きい。養った学力は将来を生き抜く貴重な糧となると思う」と語っている。

 スポーツも勉強も努力は裏切らない。 ハードワークのすえに成功はある。

◆本ページのTake Home Message
 1 子のメンタルサポートをするのもコーチとしての親の役目。
 2 子は親の背を見て育つ。親が学ぶ姿勢を見せれば、子供も自然と勉強するようになる可能性が上昇する。

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