105億円使い倒した御曹司の心の闇(2)

 カジノの負けを返済するため、大王製紙の子会社から55億円以上を無担保で借り入れ、損害を与えたとして、会社法違反の罪に問われた井川意高(もとたか)被告(48)=求刑懲役6年=の判決公判が10日、東京地裁で行われる。夢と希望にあふれていた工場勤務時代から順調に役員へと出世しトップとなった被告。バクチに精神を蝕まれて「ギャンブル依存症」になっていた。

銀座は会社も王子も近いから…

 「子どもでもわかることでしょう」

 なぜ、バクチに大金をつぎ込み続けたのか。いくらギャンブル依存症と医師からの診断を受けたとは言え、その不可解極まる行動には、裁判官も思わずそのような言葉を口に出してしまった。

 平成11年、知人夫婦が経営する東京・西麻布のレストランのバカラパーティーに誘われたのがきっかけだった。学生時代から銀座を根城にしていたというが、いつしか夜の活動拠点が六本木・西麻布に変わっていた。

 もともと、銀座での評判は悪くない。「高級店、あるいはそうじゃない店でも、気に入ったホステスには気前が良かったし、上品な飲み方をされる人で人気もありました」(銀座の店舗関係者)。だが「いくら大王製紙の創業家とは言え、意高さんくらいの年齢では銀座ではまだまだと見られます」(同)といい、また、銀座は、大王製紙の本社、さらにはライバル王子製紙の本社が近いこともあり、しだいに足が遠のいていったようだ。

 当時の自宅があった広尾からも六本木・西麻布は近い上に、さらに刺激に満ち溢れていた。

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