「印税長者」は現代でも成立するのか? 【綾香・水嶋ヒロ編】

古賀政男氏の伝説は過去の話なのか?

 毎朝、玄関でお金の音がする。

 これは、国民栄誉賞も受賞した昭和の名作曲家、故・古賀政男氏の自宅に、郵便局から毎朝、現金入りの書留が送られてくる、という業界人が作った話が一人歩きして、そう伝えられた。それもそのはずで、戦後の歌謡界は、藤山一郎さん、美空ひばりさんから作品数は5000曲とも言われ、印税が湯水のごとく沸いてくることは想像に難くない。古賀氏のメロディーがありとあらゆる場所で流れている様は、まさに「印税長者」というにふさわしいだろう。

 しかし、現代に印税長者はいるのだろうかと思っていると、実際にいた。タレント高橋ジョージさんだ。バンド「THE 虎舞龍」として1993年に発表した曲「ロード」は、累計で300万枚以上を売ったとされ、本人は当時、約5億円の印税があり、現在でも年間1200万円は入ってくると明かしていた。「一発屋」と世間から、ののしられようとも、実は印税長者だったのだ。

 そして、もう一組話題となっているのが、楽曲管理会社を設立した歌手の綾香さんと、水嶋ヒロさん夫婦。綾香さんの印税を含めて今までの稼ぎだけで3億円はある、という報道も出ている。だが、古賀氏や、高橋さんのように「印税長者」となれるのだろうか。

 「YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)」は今回、現代において、印税長者という図式が成立するのかどうかを検証していきたいと思う。

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