「印税長者」は現代でも成立するのか? 【綾香・水嶋ヒロ編】

綾香さんの権利は実は少ない?

 「TVに出なくてもいい」とジョークを飛ばした高橋さんと、綾香さんの違いは、すべてを自分で持っているかどうかという点。あるレコード会社関係者は「今の時代は、原盤権をアーティストが全部管理しているということは滅多にないですし、レコード会社やアーティストの所属事務所が持っていることがほとんどでしょう」と話す。

 ここで、「原盤権」なる言葉が出てきたが、これは大元の「音源」のことでレコード会社、アーティストの所属事務所などが所有する場合が多い。

 音楽業界の関係者によると、歩合で作詞・作曲の印税は3~5%、歌唱印税は1%が一般的だという。これなら、1枚1000円のCDが100万枚売れたとして、10億円を売り上げても、アーティストには1億円は入らない計算になる。綾香さんの場合は、レコード会社、事務所が原盤権を持っていると言われており、今後は今までと同じように楽曲が売れることでもない限り、収入は先細りになっていくだろう。

 ただ、高橋さんの場合はすべての権利を自分で持っていたために「印税長者」となることができたようだ。ちなみに、大ヒットやロングセラーになれば契約は、歩合の方が有利になるが、買い取りという方法もある。例えば「およげたいやきくん」は約500万枚を売ったものの、歌った子門真人さんの歌唱印税は当時で数万円だったと言われる。これは、一括で売却していたために大ヒットしても、以降の歌唱印税は入らず、結果的には儲け損なった形だ。

 曲が売れただけでは儲かるかどうかは契約条件に大きく左右されることが改めてよくわかる。

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