偏差値30から、年収3000万円を実現するには【1】

就職活動の時期に、月給1万円のアルバイト

 ――気を取り直して就職活動を始めたのですか?
勉強は全然していなかったし、もう3年生も終わりかけていたころですよ、今さらみんなと同じように就活しても就職は難しいんじゃないかと。入れたとしても中小企業だろうし、かといって留年してゼロから勉強しなおすのも嫌だし、そういう状態でぶらぶらしていたところ、僕よりひとつ年上の社長(アライブ株式会社代表取締役・三輪尚士氏)と出会ったんです。


 音楽が趣味で、よくクラブに遊びに行っていたんですが、そこでたまたま知り合ったのが三輪で、共通の趣味があったのでよく話しをしました。彼は21歳でしたが、すでに「会社始めようかと思うんだけど」って言っていましたから、『20代で会社を起こすなんて、すげーなー、この人』と思っていました。そのうち三輪から「会社が形になってきたので、うちで手伝わない?」と誘われたんです。20代で起業した会社に参画できるなんて、なんかカッコよくないですか?『やっぱり俺って、なんか持ってるな~』と勝手に思い込んで、バイトを始めることになりました。

 週3日のペースで、1日8~9時間働きました。それで最初にもらった月給がなんと1万円。当時のアライブはまだ登記していなかったらしく、アルバイトの契約書もなにも交わしていなかったんですが、役員には給料が出ているようだったし、僕も普通にバイト料はくれると思っていました。時給800円だと計算しても、月に8万円ぐらいは貰えるかなと見込んでいたのに、それが1万円。「普通に働いているのに、なぜ1万円なんですか?」と聞いたら三輪は「えっ?1万円もらえるだけいいんじゃね」みたいな。

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