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ウェルスマネジメント
創業200年、マン・グループ会長は香港人のティム・ウォン【ヘッジファンドマネジャー列伝⑩】
世界で一番歴史のあるヘッジファンドは、1783年に創設している。 樽製造者のジェームズ・マンが砂糖の仲介業を始めたことで誕生したのが、最古参にして大手のヘッジファンド、マン・グループだ。 ジェームズ・マンが英国王室海軍にラム酒を提供する契約を得たことで事業を拡大し、総合商社へと発展していく。その過程で資産運用関係の事業を次々に拡大する。 -
ウェルスマネジメント
サブプライムで600%150億ドル儲けたポールソン【ヘッジファンドマネジャー列伝⑨】
金融危機で数多くの銀行や団体が崩壊の危機に直面するなか、「金融史に残る最高のトレード」とまで呼ばれるトレードを成功させた人物がいる。 2007年末までに150億ドルの利益を生み出したこのトレードにより、アメリカの連邦議会は、ヘッジファンドがどのように金融市場に影響を与えているかを学ぶことにした。そして、このトレードを成功させた人物の、規制や税制改革に関する提案に耳を傾けることにしたのである。 -
ウェルスマネジメント
年俸4000億、リターン149% 豪快運用のデビッド・テッパー【ヘッジファンドマネジャー列伝⑧】
リスクを恐れず、大きな損失を生んでも、すぐにそれ以上のリターンをあげて取り返す、そんなスケールの大きな運用を行うのが、デビッド・テッパーだ。 アメリカンフットボールをしていたという、身長180cmを越すガッチリとした体格にふさわしい豪快な運用スタイルで、その数字も豪快そのもの。テッパーの会社「アパルーサマネジメント」は2003年には最大149%というリターンを記録。ヘッジファンドマネジャーの報酬ランキングの常連で、何度も1位にランク付けされている。 2009年報酬額40億ドル(4000億円)は、史上最高に近い金額だ。 -
ウェルスマネジメント
15兆円、世界最大のヘッジファンドを率いるレイ・ダリオ【ヘッジファンドマネジャー列伝⑦】
世界最大のヘッジファンドはどのくらいの金額を運用しているのか? 答えは1500億ドル(15兆円)以上だ。小さな国の国家予算を優に超えるだろう。これだけの金額を、1つの会社が扱っている。 レイ・ダリオが率いるヘッジファンド「ブリッジウォーター・アソシエイツ」は、危ない轍を踏まないバランスのよい運用スタイルで、およそ350のクライアントには公的機関や大学、公的年金基金、慈善財団、国の中央銀行や政府機関なども含まれる。 -
クオリティオブライフ
楽しく「生涯現役」を貫くためのヒント
「定年後の生き方」に迷う人は多い。会社にいるうちは仕事というポジションがあり、部下もいるなど、自分の居場所があり、やりがいも持つことができた。 定年を迎え、それまでの人生に大きな位置を占めていた仕事がなくなったことで、心に大きな穴が空いてしまう、そのような人がたくさんいる。 趣味もなく仕事一筋だったので、時間はたくさんあるが何かしようにも何も思いつかない。仕事以外には友人もいないので、きっかけもない。 特に、会社で一生懸命にやってきた人ほど、会社という所属先を失うことで、新たな一歩を踏み出すことができなくなるという。 誰からも必要とされなくなることに加え、加齢に伴いちょっとしたことでも怒りやすくなる、そして役所や店に連日クレームをつけるなど、「暴走老人」になってしまう人も少なくない。 「暴走老人」ならぬ「奔走老人」になることを勧めているのが、アジア教育友好協会(AEFA)の理事長、谷川洋氏だ。 -
ウェルスマネジメント
一晩で10億ドル儲けたジョージ・ソロスの「ブラックウェンズデー」【ヘッジファンドマネジャー列伝⑥】
ジョージ・ソロスといえば「イングランド銀行をひざまずかせた男」という異名が有名だ。 イギリスポンドの暴落を引き起こした「ブラックウェンズデー」の黒幕として暗躍した。 その様子はどのようなものだったのか、そして彼のしたことは正しかったのだろうか? -
ウェルスマネジメント
ジョージ・ソロスが2億3000万ドル儲けた「プラザ合意」【ヘッジファンドマネジャー列伝⑤】
ジョージ・ソロスといえば、ヘッジファンドに限らず、投資に関わっていれば知らぬ者のいない超有名ヘッジファンドマネジャーだ。 87歳になった今もヘッジファンドマネジャーでいちばんの資産を持ち、フォーブスの発表によると、資産総額は252億円とされる。 高齢から引退したが、イギリスのEU離脱を前に現役復帰した。 ソロスに関するエピソードは尽きない。複数回に分けて、ソロスが巨額の利益をあげたエピソードを紹介したい。 -
ウェルスマネジメント
報酬1位、リターン最大160%の天才ヘッジファンドマネジャー、シモンズ【ヘッジファンドマネジャー列伝④】
2014年、2015年のヘッジファンドマネジャー報酬額のトップはグリフィンとなっているが、ほぼ同額の約17億ドルを稼いだとされるヘッジファンドマネジャーが、ジェームズ・シモンズだ。 グリフィンの台頭以前は長年にわたり、何度も報酬ランキングの1位を獲得してきた人物でもある。 シモンズ氏本人は積極的にメディアに登場することを嫌い、あまり素顔を知られていない。しかし、ヘッジファンド業界では、異彩を放つユニークな人物でも知られており、 英紙フィナンシャル・タイムズには「最も賢い億万長者」と評されるなど、その評価は高い。 シモンズの功績は、ヘッジファンドに数学的なアプローチを取り入れ、 コンピューター主導の取引の仕組みをつくったことだ。 -
ニュース
やはり海外で強いアメックスカード
海外経験の豊富な人物が管理人と思われる、あるブログの記事が話題になった。 海外でのクレジットカード支払いで注意すべきこと。(日本円か現地通貨か聞かれたらどちらを選ぶべきなのか) 詳細は記事に譲るが、タイトルの通り日本円を選択すると、店やブランドの一存で客にしてみれば払う必要のない手数料を得ることができるという話だ。 旅行や出張の際などにしか起こらないことであり、そう細かくチェックする部分でもないため、気にしない人が多いが、実はわかりにくくなっている点だ。 その仕組み自体はカード会社も公表しているが、よほど注意深く見ている、仕組みを理解している人でない限り、見落とすレベルだろう。 -
ウェルスマネジメント
リターン57%、報酬7.5億ドル、新進気鋭のヘッジファンド、ツーシグマ【ヘッジファンドマネジャー列伝③】
現在、急速に存在感を大きくしているヘッジファンドが、ツーシグマ・インベストメントだ。 ノーベル賞を制定しているノーベル財団は、財団基金の運用にヘッジファンドの割合を増やしており、ツーシグマの運用成績が良かったことから2014年にツーシグマへ追加投資を行ったことも明らかにしている。 ツーシグマの2人の経営者ジョン・オーバーデックとデビッド・シーゲルは、2015年のヘッジファンドマネジャー報酬ランキングで7位に入った。報酬額はそれぞれ5億ドルだ。 -
ニュース
世界のエグゼクティブがワインを学ぶ3つの理由
「ビジネスに関係する社交の場でどんな話をするか」 これは非常に重要だ。そして、意外にない。 その場にいる多くの人が関心のある話題で、話す人が一目置かれ、場を和ませる笑いも起こるようなものを求められる。 そのような場で話題になり得るのがワインだ。 ワインは今や、エグゼクティブな人たちの社交の場での教養として、海外では社内で研修が行われるほどに重要な地位を占めるようになっている。 なぜそこまでワインが重宝されるのか、理由は大きく分けて3つある。 -
ウェルスマネジメント
世界一の報酬17億ドル、資産75億ドル、慰謝料もケタ外れのグリフィン【ヘッジファンドマネジャー列伝②】
フォーブスとアメリカの投資専門誌インスティチューショナルインベスターズが発表した、2015年分のヘッジファンドマネジャーの報酬ランキングでともに1位となったのが、ケネス・グリフィンである。 その金額は17億ドル、日本円にして1700億円相当だ。