年収1000億円超ヘッジファンドマネージャー列伝2020年

年収1000億円を超えるヘッジファンドマネージャー達。彼らはマーケットの魔術師と呼ばれ、世界でトップクラスの報酬を獲得している。下記の表は2020年現在確認できる最新のデータであるが、これは彼らの実力を示す一部でしかない。本当にすごいのはこの報酬を稼ぎ出すだけの、運用の技術そのものである。ヘッジファンドマネージャー列伝ではその一端を紹介する。今後ヘッジファンドに投資したい人は、どのように収益を上げているかヘッジファンド投資への参考になるであろう。またヘッジファンド投資に関するリターンの源泉を知ることは、ヘッジファンドのリスクを知る上でも重要な情報となる。

ファンドマネージャー 運用会社 報酬
ジェームズ・シモンズ Renaissance Technologies 1760億円
レイ・ダリオ Bridgewater Associates 1386億円
ケン・グリフィン Citadel 957億円
ジョン・オーバーデック Two Sigma 847億円
デビット・シーゲル Two Sigma 847億円
マイケル・プラット Bluecrest 748億円
デビット・ショー D.E. Shaw 649億円
ジェフリー・タルピンズ Element Capital Management 462億円
チェイス・コールマン Tiger Global Management 407億円
イスラエル・イングランダー Millennium 374億円

※為替レート1ドル110円換算、2018年の報酬データ

資産運用の方法として、最近は日本にも門戸の開かれてきたヘッジファンド。
ヘッジファンドの特徴の1つに、「ヘッジファンドマネジャー」と呼ばれる運用の担当者に大きな権限があることが挙げられる。
「ヘッジファンドは、ヘッジファンドマネジャー次第」と言っても過言ではないくらい、その力は絶大だ。
扱う額も、また運用に成功した際に受け取る額も、とてつもなく大きい。2015年のトップのヘッジファンドマネジャーは1人で17億ドルを手にしたが、過去には1年でこの2倍以上の報酬を受け取っている人もいる。

高い報酬を受け取るだけのリターンを投資家にもたらしているわけであり、そこまで巨額のお金を扱えるトップのヘッジファンドマネジャーは、本当の天才とも言える人々だ。

また、ヘッジファンドマネジャーは一流大学で経済やコンピューターに関する勉強をしてきた人がほとんどかと思いきや、哲学者を目指していた人や、法律家として働いていた人もいる。
様々な出自や、運用に関する考え方の違いが、ヘッジファンドマネジャーの個性となって現れるのだ。

それらの個性的なヘッジファンドマネジャーの素顔に迫る「ヘッジファンドマネジャー列伝」をお届けしたい。

目次
●はじめに
【ヘッジファンドマネジャー列伝1】年率62%、伊藤忠にケンカを売る空売りヘッジファンド、チェイノス
・年率62%、60億ドルを操る男
・異色の「空売り専門ヘッジファンド」
・空売りは悪なのか?
・中国の不動産バブル崩壊をいち早く予言

【ヘッジファンドマネジャー列伝2】世界一の報酬17億ドル、資産75億ドル、慰謝料もケタ外れのグリフィン
・資産家としても有名
・他のマネジャーたちより突出して若い存在
・ヘッジファンドではない?
・過去には激しい離婚闘争も
・最高報酬は1800億円のトップクラスのヘッジファンドマネージャー

【ヘッジファンドマネジャー列伝3】リターン57%、報酬5億ドル、新進気鋭のヘッジファンド、ツーシグマ
・ノーベル財団も投資を増額
・“人の心がわかるコンピューター”の開発
・「すべてはつながっている」
・創業者は二人ともヘッジファンドマネージャー報酬ランキング常連

【ヘッジファンドマネジャー列伝4】報酬1位、リターン最大160%の天才ヘッジファンドマネジャー、シモンズ
・数々の受賞経験のある数学者
・経済学者のいない運用チーム
・報酬1760億円のヘッジファンドマネージャー

【ヘッジファンドマネジャー列伝5】ジョージ・ソロスが2億3000万ドル儲けた「プラザ合意」
・戦争に翻弄、低賃金の仕事も。投資のバックグラウンドは「哲学」
・プラザ合意をつかんだ「ソロスの日記」

【ヘッジファンドマネジャー列伝6】一晩で10億ドル儲けたジョージ・ソロスの「ブラックウェンズデー」
・きっかけは1990年の東西ドイツ統一
・一晩で10億ドルの儲け
・ソロスは悪役? ヒーロー?

【ヘッジファンドマネジャー列伝7】15兆円、世界最大のヘッジファンドを率いるレイ・ダリオ
・リーマン・ショックを乗り切った「相関性をなくす」
・通貨への強い関心
・「原理」の徹底、追求
・報酬1386億円のヘッジファンドマネージャー

【ヘッジファンドマネジャー列伝8】年俸4000億、リターン149% 豪快運用のデビッド・テッパー
・すべては、勝つため
・テッパーの真骨頂、プラス149%のトレード
・稼ぎすぎた男の変化

【ヘッジファンドマネジャー列伝9】サブプライムで600%150億ドル儲けたポールソン
・元FRBのグリーンスパンも盟友
・ほかの投資家が引くところでしかける
・サブプライム問題で大儲け

【ヘッジファンドマネジャー列伝10】創業200年、マン・グループ会長は香港人のティム・ウォン
・率いるのは天才エンジニア
・ルーレットに賭けず、ルーレットを持つ

【ヘッジファンドマネジャー列伝11】見た目はロックスターのカリスマファンドマネジャー、ピエール・ラグランジュ
・「ほかの人が見落とした投資を見つける」
・正反対なようで同じ2つの会社?

【ヘッジファンドマネジャー列伝12】ゴールドマンサックス24年勤務の“投資家”ファンドマネジャー、レオン・クーパーマン
・組織人として大成功
・「投資家の利益」にとことんこだわる
・気になる判決の行方

【ヘッジファンドマネジャー列伝13】トレンドは読まない、トレンドをつくるポール・シンガー
・「法律バカ」でない常識人
・「影響される」ことを嫌う

【ヘッジファンドマネジャー列伝14】破産企業に投資が低リスク? マーク・ラスリー
・元弁護士の兄妹で「非効率なマーケット」に挑む
・大切なのはコンプライアンス
・ディストレスのほうが安心?

【ヘッジファンドマネジャー列伝15】松坂大輔に120億払った名物オーナー ジョン・ヘンリー
・投資の勝率は4割?
・打ちごろの球を、いつまでも待つ
・近年はスポーツチームのオーナーとして有名に

【ヘッジファンドマネジャー列伝16】敵も味方もたくさんの「モノ言う投資家」ウィリアム・A・アックマン①
・深く首を突っ込むゆえに、出る杭は打たれる
・アックマンをつくってきたもの

【ヘッジファンドマネジャー列伝17】敵も味方もたくさんの「モノ言う投資家」ウィリアム・A・アックマン②
・空売り、公表でひと儲け、そして転落
・復活&ファストフードチェーンでの勝利

【ヘッジファンドマネジャー列伝18】ソニーほか日本株に手を出した「モノ言う投資家」ダニエル・ローブ
・常に自信満々
・日本株にも深い興味
・「投資家の信頼を絶対に裏切らない」

【ヘッジファンドマネジャー列伝19】かつて2.2兆円を動かした伝説のヘッジファンドマネジャー、ジュリアン・ロバートソン
・48歳でのファンド設立
・転落、そしてファンド解散

【ヘッジファンドマネジャー列伝20】アップル、アマゾン、フェイスブック……世界を動かすロバートソンの弟子たち
・ITで勝ち進む「タイガー」
・さらなる子虎

【ヘッジファンドマネジャー列伝21】リーマンショックの原因? ドイツ銀行出身のワインシュタイン
・CDSとは何か?
・信用デリバティブの草分け
・ワインシュタインと金融危機
・デリバティブ、特にCDSは欧州金融危機の原因をつくったのか?

【ヘッジファンドマネジャー列伝22】有罪判決で苦境の大御所、ダニエル・オク
・子会社が贈賄で有罪判決
・創業者は報酬ランキング入りの巨大ファンド

【ヘッジファンドマネジャー列伝23】孤高の存在を貫くアービトラージの大御所、スターク・インベストメンツ
・遠くに本社を構える理由は?
・安定のために不安定に目をつける

【ヘッジファンドマネジャー列伝24】長年勝ち抜いている「普通の男」マーク・キングドン
・キングドンのシンプルなルール
・動かないことも大事な戦略

【ヘッジファンドマネジャー列伝25】リスク管理の鬼、ブルース・コフナー
・「自分の考え」には固執しない
・リスクにこだわるようになったきっかけ

【ヘッジファンドマネジャー列伝26】自由で不自由!? ドナルド・サズマンのつくった不思議な会社
・マネジャーがバラバラなら投資も自然にバラバラになる
・力を分散する意味

ヘッジファンドのすべて 解説~運用成績20%超高利回り商品の購入方法まで

●参考文献、資料
・『40兆円の男たち』マニート・アフジャ著、長尾慎太郎監修、スペンサー倫亜訳、パンローリング
・『世界経済の三賢人』チャールズ・R・モリス著、有賀裕子訳、日本経済新聞出版社
・『ヘッジファンド』セバスチャン・マラビー著、三木俊哉訳、楽工社
・『ヘッジファンドⅡ』セバスチャン・マラビー著、三木俊哉訳、楽工社
・『ヘッジファンドの魔術師』ルイ・ペルス著、長尾慎太郎監修、岡村桂訳、パンローリング
「松坂に120億円を払えたのはなぜ?(上)」日経ビジネスオンライン
「松坂に120億円を払えたのはなぜ?(下)」日経ビジネスオンライン
ポンド危機:中央銀行がヘッジファンドに敗れポンドが暴落した「ブラックウェンズデー」ダイヤモンドZAi
「AI同士が投資競う」米著名ヘッジファンドが予言 ツーシグマ デビッド・シーゲル共同会長 日本経済新聞
天才数学者たちが率いる謎のヘッジファンド、「ツー・シグマ」の正体 フォーブス
相場変動の犯人説は的外れ 英CTA大手会長が語る実像


 本記事は、2017年2月に出版された『富裕層のNo.1投資戦略』(高岡壮一郎著・総合法令出版)の草稿を、ゆかしメディア編集部が編集したものです。
本記事の完成版は、同書の特設サイト(期間限定)にてお読みいただけます。

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